2008年2月13日水曜日

Book Review:タイムトラベラーズ・ワイフ


先週土曜日は久しぶりに本を読みました。

この2年間あまりちゃんと座って本を読んでいなくて、頭が少し馬鹿になっていたような気がしました(汗)。ずっと前に買った本:「The Time Traveler’s Wife」(タイムトラベラーズ・ワイフ)をやっと手にして読みました。カナダにいる友人が教えてくれたタイトルで、めちゃくちゃ薦められました。

大体の話は、シカゴ在住のヘンリーという図書館職員が小さい頃からなんとタイムトラベルという奇妙な能力を持ち、大人になって自分と結婚するクレアの子供の頃と少女時代にタイムスリップをし、お互いの人生の過去、将来と現在の時間がこのタイムトラベルによって影響されます。(ちなみに、物語の設定ではヘンリーは自分がいつ、どこへタイムスリップすることが決められないことです。そして、その時間に行くとヘンリーは何も持っていけないので、いつも真っ裸で出てくるの…だから、仕方なくどこか洋服やお金を盗みます。)

今までテレビや小説に書かれているタイムスリップの話では、過去にタイムスリップした人が歴史を変えて、未来を変えるという展開が多いのですが、この本の主人公ヘンリーは一切歴史を変えないでいました。

図書館職員のヘンリーはクレアに出会う前に、どうしようもない奴でした…アル中で、女関係が荒くて、ダメ人間でも言えるような男でした。彼は5歳頃大好きな母親を失い、そのせいで父親も彼を育てることを放棄し、アルコール依存症になって、ヘンリーはずっと一人で生きていました。クレアに出会って、少しずつ自分の人生に向き合いました。大人になったヘンリーはクレアの子供時代と少女時代に行き、彼女の人生にも影響を与えます。

…結構複雑でしょう?私も思います。

でも、実際に読み出してみると、なかなか止まらなくて最後まで一気に読み終わりました。

テーマはどっちかというと、やはりラブストーリーですが、その上にまた少し哲学のテーマがあります。人間にとって、過去・現在・未来という3つの時間は一直線で続くのではなく、実はそれぞれ3つの空間でそれぞれ存在しているのでは?

考えさせますね…

物語の内容をあまり説明過ぎるとネタバレになりますので、ここでやめときます(笑)。私は英語版のトレード・ペーパーバック版を読んだのですが、インターネットで調べたら、日本語翻訳版(文庫版)もあります。皆さんも興味があったら、読んでみませんか?

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